アトピーがなかなか治らないと皮膚科から漢方薬に切り替えてみましょうと言われることがあります。漢方薬はアトピーに効くのでしょうか。
漢方薬はアトピーに効かない
結論、効きづらいです。
詳細は後述するけれど、私の場合は全く効果が出なかったです。アトピーの原因と医者が処方した漢方薬の効能とマッチしなかったのです。もっとも、私のアトピーの原因は、ステロイドの副作用でしたので漢方だろうが他の薬だろうが治るわけありません。
では漢方薬とはどのようなものなのでしょうか
東洋医学は皮膚に原因があるのではなく体内に原因があると考えるのが一般的です。西洋医学は対処療法であり、ステロイドは皮疹を抑えるだけで治しはしません。両者は全くアプローチが異なるのです。
漢方は即効性がなく、最低でも3ヶ月間、できれば6ヶ月間、飲み続けるように言われます。即効性はないとして、その間にたまたま脱ステロイドと脱保湿を長いこと実践して治るのであって、漢方が効いたかのように勘違いされることがあります。
アトピー治療に使われる漢方薬の代表例
あるアトピーを患う30代の男性が2年間、総額約70万円もの漢方薬を飲み続けたそうです。しかし、アトピーは改善に向かわなかったそうです。漢方薬の専門医いわく飲む量が足りないだの、住んでいるところの空気が汚いのが原因だの、根拠の乏しい言葉で言いくるめられ、その患者は途方に暮れてしまったそうです。
アトピーの原因はわかりづらく漢方薬の専門医であっても、あなたに効果のある漢方薬が処方されるのは難しいとされています。
ここで、参考としてアトピー治療に使われる漢方薬の幾つかを紹介します。
十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)
ツムラ番号6
冷え性から来るアレルギー体質を改善すると言われています。
セロリのような匂いがします。私はセロリがあまり得意ではないので飲むのに苦労した記憶があります。
白虎加人参湯(ビャッコカニンジントウ)
ツムラ番号34
体の熱を取ってくれ、それにより炎症を和らげます。また、喉の渇きを緩和するとされます。
潤いの効果もあり乾燥肌に効果があるとされます。
荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)
ツムラ番号50
血液循環を改善し老廃物の排出やニキビ予防に効果があるとされます。
味は苦いです。
漢方薬がアトピーを治すことがある
漢方薬がアトピーを治すことがありますと書くと、期待してしまわれる方もいるかもしれませんが、ここで述べることは参考程度にとどめてください。
その一例を紹介します。
アトピーの原因の1つに便秘があります。便秘は腸内環境が悪い証で、腸内細菌のバランスが崩れると免疫機能が正常に働かなくなりアレルギー反応として皮疹が出てしまうことがあります。この場合であれば、漢方で腸内環境を整えたならばアトピーは改善されるでしょう。
まとめ
ステロイド治療に限界を感じている方は試してみる価値は、少ないながらあるとは思います。ただ、これまで述べたことを踏まえて、漢方薬はアトピーの治療に大きな期待はできません。私の効果のあった、脱ステロイド・脱保湿を試し、また漢方薬にも頼らない、いわば何もしない治療方法をオススメします。